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ピロリ菌について

 ピロリ菌というと、胃に住み着いて胃潰瘍や胃癌と関係あることはご存じの方も多いのではないでしょうか。ピロリ菌の感染率は年齢が上がるほど高く、その人が生まれた衛生状況が関係しており50歳代で50%以上といわれています。以前から胃・十二指腸潰瘍や胃癌・リンパ腫などは、除菌が保険でできていました。2013年2月から慢性胃炎も保険で除菌できるようになりました。それは言い換えると日本国民の半分近くが対象になるという画期的なものでした。その根拠となったのが、ピロリ菌を除菌すると胃癌発生が1/3に減少したという報告です。つまりピロリ菌を除菌することにより胃癌発生を予防できることが証明されたのです。


 ピロリ菌の検査法は、①内視鏡での迅速ウレアーゼ試験 ②採血での抗体法 ③尿素呼気試験などがあります。現在の状況や内服によって適した方法を選択します。また、健診などでも半年以内の内視鏡検査で胃炎が証明されていることも除菌の条件になります。(健診やドックの結果に〝慢性胃炎〟や〝萎縮性胃炎〟とかかれています)


 除菌は朝・夕のお薬の内服1週間です。1回で除菌できる方が70%、2回目までで除菌できる方が95%です。(3回目は自費診療になります)


 病気は早期発見早期治療が大切ですが、喫煙や多量に飲酒しているなどでない限り予防をできるがんは数少ないです。ピロリ菌の除菌に興味がある方は気軽にお声かけ下さい。

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